1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 06:14:04 ID:Cu+ZxJ4g0

土着信仰,伝承,言い伝え,怖い話,オカルト
 
コトリバコとかリョウメンスクナみたいな話おねがいします!
引用:http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1280870044/l50


 
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 06:18:55 ID:fbQpjPMT0
父親の実家、周囲を山にぐるっと囲まれた漁村(もう合併して村ではないけど)なんだ

元の起源は落ち延びた平家の人間たちが隠れ住んだ場所で、それがだんだん村になっていった感じ

まぁそんなこと、村で一番の年寄りの爺さんがガキンチョに聞かせるだけでほとんどの人間は意識していない。若い子とかは知らない子のほうが多いくらいだ

俺の住んでいる市街(といってもすげー田舎)とそれほど距離があるってわけじゃないんだが地形の関係で周囲と孤立している

今でこそ道路もきちんと整備されて簡単に行き来できるようになったけど20年前なんかはろくに道路も整ってなくてまさに陸の孤島って言葉が似合う、そんな場所だった

よく田舎では余所者は嫌われるって言われてるけど、全然そんなことないんだよな

村の人たちは排他的ではないし気のいい人たちだよ。土地柄的に陽気な人が多い

親族内でお祝い事があったら、明らかに親戚じゃない知らないオッサンとか混じっててそれにも構わずみんなでわいわいやったりとか。基本的に飲めや歌えやっていう感じ

俺は半分身内みたいなもんだからそれでよくしてくれてるところもあるんだろうけどさ

正確な場所はさすがに訊かないでくれ。

俺まだその村と普通に交流してるからあんまり言いたくない

言えるのは九州のとある地方ってことだけだ

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 09:11:37 ID:g8VTAkDO0
天皇に歯向かった罰です

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 13:14:26 ID:NcTPLKw7O
平家の落人って全国各地に居過ぎじゃね?

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 06:28:29 ID:Cu+ZxJ4g0
去年、私は仕事で失敗が続き、厄年は来年なのに何故だろうかと調べた末に前厄という存在を始めて知り、すぐに会社に三連休を貰って遠い田舎の実家まで帰省をしました。

帰省して次の日に地元の七嶽神社と言う氏神の神社に行き、厄払いをしてもらったその夜。

皆寝静まった午前3時頃、私の帰省に伴い、急遽容易された敷布団は六月なのに冬並にフカフカで、寝汗をかいて私は起きた。

暑いけど、上の布団を取ったら寒いと言う変な状況の中、ごろごろと寝返りをうってる内に完全に意識は覚醒してしまった。

天井を見つめてボーっとしてると、ふと声が聞こえてきた。始めは猫の声ではないかと思ったが
その声はだんだんと近づいてきて、しだいにハッキリと人間の声と分かった。

それは小学生くらい子供の声だった。

この声はどうやら話し合ってるらしく、子供特有の笑い声が確実に家の中から聞こえてきた。

今、家の中には明治生まれの祖父、そして叔母、親父、自分の四人しかいないはず。なのに何故?

はっきりと子供と認識できると共に、私に恐怖が襲ってきた。

だが、体はまるで蛇に睨まれた蛙の様に動こうとしない。

そうこうするうちに、子供達の声が私の部屋の襖の前で止り、そして音も無く襖が開いた。

そこからは顔がまったく同じ二人の小学校低学年くらいの男の子が私の部屋に入ってきて、部屋のあちこちを詮索し始めた。

しばらく詮索すると最初は私に目もくれなかった双子?の一人が、私の方に顔を向けた。(ヤバイ)と思う間も無く、双子の一人と目があってしまった。

「あ、このひとおきてるよ」 
「あ、ほんとうだ」 
「どうする?」 
「つれていこうか?」 
「でもここにななたけさんがあるよ」 
「じゃあやめとこうか」 
「ばちがあたるけんね」 

そんなやりとりの後、双子は壁の中に消えていきました。 

部屋の机の上には、昼間に七嶽神社の神主に貰った大麻を置いていました。 

翌朝、朝食の時にこの話をした所、祖父が静かに答えた。「そらダッガコドンたい」 

ダッガコドンと言うのはうちの地方に伝わる話で、部落内の子供達で遊んでいると、いつの間にか一人、見知らぬ子供が混じっている。

小さな部落内の子供達、皆知った顔の中、明らかに部外者のこの子供をダッガコドンと言い、ダッガコドンが現れたら、絶対にその正体を聞くことをしてはならず、すぐに解散して各自家に戻らなければならない。

もし正体を聞くような事をしたら、殺されるだの、ずっと遊んで家に返してくれないだの、連れ去られるだのと言う気味の悪い話である。

この話は私も幼少から親父に聞いており、親父も子供の頃、実際に一度会った事あるらしい。 

「でもダッガコドンって一人じゃないの?」叔母が祖父に尋ねる。

祖父は語気を込めて言った。「なんのひとっちこんのあっかよ。あっは死んだ子どんの本ちゃおっとたい」

(何の一人って事があるか。あれは死んだ子供の数だけ居るんだ)

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 08:22:11 ID:mIEusaD80
なんだか俺の実家らへんの方言に近いな・・・福岡南部?熊本?

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 13:32:16 ID:du8ibyi60
破ぁ!!

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 13:55:15 ID:rrB9tSEt0
544 本当にあった怖い名無し sage New! 2005/12/07(水) 00:34:03 ID:NZNHKwqA0

普段付き合いのいい同僚が、何故か海へ行くのだけは頑として断る。

訳を聞いたのだが余り話したくない様子なので、飲ませて無理やり聞き出した。ここからは彼の語り。ただし、酔って取り留めのない話だったので、俺が整理してる。

まだ学生だった頃、友人と旅に出た。たしか後期試験の後だったから、真冬だな。旅とは言っても、友人の愛犬と一緒にバンに乗って当てもなく走っていくだけの気楽なもんだ。

何日目だったか、ある海辺の寒村に差し掛かったころ既に日は暮れてしまっていた。山が海に迫って、その合間にかろうじてへばり付いている様な小さな集落だ。困ったことにガソリンの残量が心もとなくなっていた。

海岸沿いの一本道を走りながらGSを探すとすぐに見つかったのだが、店はすでに閉まっている。とりあえず裏手に回ってみた。玄関の庇から、大きな笊がぶら下がっている。出入りに邪魔だな、と思いながらそれを掻き分けて呼び鈴を鳴らしてみた。

「すんませーん。ガソリン入れてもらえませんかー?」

わずかに人の気配がしたが、返事はない。

「シカトされとんのかね」
「なんかムカつくわ。もう一度押してみいや」

しつこく呼びかけると玄関の灯りが点き、ガラス戸の向こうに人影が現れた。 

「誰や?」 
「ガソリン欲しいん…」 
「今日は休みや」 

オレが言い終える前に、苛立ったような声が返ってくる。 

「いや、まぁそこを何とか…」 
「あかん。今日はもう開けられん」 

取り付く島もなかった。諦めて車に戻る。 

「これだから田舎はアカン」 
「しゃーないな。今日はここで寝よ。当てつけに明日の朝一でガス入れてこうや」 

車を止められそうな所を探して集落をウロウロすると、GSだけでなく全ての商店や民家が門を閉ざしていることに気付いた。よく見ると、どの家も軒先に籠や笊をぶら下げている。 

545 本当にあった怖い名無し sage New! 2005/12/07(水) 00:35:27 ID:NZNHKwqA0 

「なんかの祭やろか?」 
「それにしちゃ静かやな」 
「風が強くてたまらん。お、あそこに止められんで」 

そこは山腹の小さな神社から海に向かって真っ直ぐに伸びる石段の根元だった。小さな駐車場だが、垣根があって海風がしのげそうだ。鳥居の陰に車を止めると、辺りはもう真っ暗でやることもない。オレたちはブツブツ言いながら、運転席で毛布に包まって眠りについた。

何時間経ったのか、犬の唸り声で目を覚ましたオレは、辺りの強烈な生臭さに気付いた。犬は海の方に向かって牙を剥き出して唸り続けている。普段は大人しい奴なのだが、いくら宥めても一向に落ち着こうとしない。友人も起き出して闇の先に目を凝らした。 

月明りに照らされた海は、先ほどまでとは違って、気味が悪いくらい凪いでいた。コンクリートの殺風景な岸壁の縁に蠢くものが見える。 

「なんや、アレ」

友人が掠れた声で囁いた。 

「わからん」 

それは最初、海から這い出してくる太いパイプか丸太のように見えた。 

蛇のようにのたうちながらゆっくりと陸に上がっているようだったが、不思議なことに音はしなかった。

と言うより、そいつの体はモワモワとした黒い煙の塊のように見えたし、実体があったのかどうかも分からない。 

その代わり、ウウ…というか、ウォォ…というか、形容し難い耳鳴りがずっと続いていた。 

そして先ほどからの生臭さは、吐き気を催すほどに酷くなっていた。 

そいつの先端は海岸沿いの道を横切って向かいの家にまで到達しているのだが、もう一方はまだ海の中に消えている。民家の軒先を覗き込むようにしているその先端には、はっきりとは見えなかったが明らかに顔のようなものがあった。 

オレも友人もそんなに臆病な方ではなかったつもりだが、そいつの姿は、もう何と言うか「禍々しい」という言葉そのもので、一目見たときから体が強張って動かなかった。 

心臓を鷲掴みにされるってのは、ああいう感覚なんだろうな。 

そいつは、軒に吊るした笊をジッと見つめている風だったが、やがてゆっくりと動き出して次の家へ向かった。 

「おい、車出せっ」 

友人の震える声で、ハッと我に返った。

546 本当にあった怖い名無し sage New! 2005/12/07(水) 00:36:01 ID:NZNHKwqA0 

動かない腕を何とか上げてキーを回すと、静まり返った周囲にエンジン音が鳴り響いた。 

そいつがゆっくりとこちらを振り向きかける。 

(ヤバイっ) 

何だか分からないが、目を合わせちゃいけない、と直感的に思った。 

前だけを見つめ、アクセルを思い切り踏み込んで車を急発進させる。 

後部座席で狂ったように吠え始めた犬が、「ヒュッ…」と喘息のような声を上げてドサリと倒れる気配がした。 

「太郎っ!」 

思わず振り返った友人が「ひぃっ」と息を呑んだまま固まった。 

「阿呆っ!振り向くなっ!」 

オレはもう無我夢中で友人の肩を掴んで前方に引き戻した。 

向き直った友人の顔はくしゃくしゃに引き攣って、目の焦点が完全に飛んでいた。 

恥ずかしい話だが、オレは得体の知れない恐怖に泣き叫びながらアクセルを踏み続けた。 

それから、もと来た道をガス欠になるまで走り続けて峠を越えると、まんじりともせずに朝を迎えたのだが、友人は殆ど意識が混濁したまま近くの病院に入院し、一週間ほど高熱で寝込んだ。 

回復した後も、その事について触れると激しく情緒不安定になってしまうので、振り返った彼が何を見たのか聞けず終いのまま、卒業してからは疎遠になってしまった。

犬の方は、激しく錯乱して誰彼かまわず咬みつくと思うと泡を吹いて倒れる繰り返しで、可哀そうだが安楽死させたらしい。

結局アレが何だったのかは分からないし、知りたくもないね。 

ともかく、オレは海には近づかないよ。 

以上が同僚の話。 

昔読んだ柳田國男に、笊や目籠を魔除けに使う風習と、海を見ることを忌む日の話があったのを思い出したが、今手元にないので比較できない。

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 14:28:14 ID:ompurKaX0
>>18
これの現地人の話も無かったっけ?

ある日だけ家の窓全部閉めきって夜は家から出れないってやつ

子供だったからトイレから外をみちゃってアッーって話

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 14:01:25 ID:dOGWMVSY0
柳田國男でも呼んだのか

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 14:09:55 ID:D7HKV5+1O
>>22
柳田國男どんだけラスボスだよ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 14:15:48 ID:rrB9tSEt0
214 土着信仰 sage 2009/06/22(月) 04:24:58 ID:tBdN5rFB0

俺文才ないし、誤字脱字もありまくるかもしれないが、カバーしてほしい

えっと、俺の親の実家の墓には、明治以前の遺骨が入ってない

何故かというと、その実家がある山奥の集落には独自の土着信仰があってなかなか仏教が定着しなかったから

というか、明治まで寺という概念がなかったらしい

その『土着信仰』なんだけど、けっこう特殊な物だった

とあるホラーゲームの影響で、俺は学校のレポートの題材にそれを選んだ

そもそも土着信仰とは、外界との交わりのない集落において発生する集団睡眠が発展したようなものだと俺は思っていたから、その『土着信仰』を信じてなかった

正直霊的な物とも無縁だったから、この話を洒落怖スレに投稿する事になるとは思ってなかったけどね

まあ、それでその『土着信仰』は、簡単に言うと山を信仰していたという感じのものだった

その、俺の祖先ともいえる人々が住んでいた集落は山に囲まれたところにある

もちろん海なんて馬鹿のように遠いし、前述のように仏教より土着信仰が定着するような世界だったから食料はほとんどが山の幸だった

魚も山の川で取れる物、畑も山から流れ出る川の水が必要不可欠であったし季節の山菜も大切な食糧であった、もちろん猪や熊といった動物の肉も山無くしては得られない

山に支えられて生きてきた集落だったから、独自の『山中心の輪廻思想』が作られた

山の作った糧を得て、生活を営み、死んだら山に還り、山の養分となり糧を生み出すって感じ

そこで、また独自の埋葬方法が生み出された

それについては、後で述べたい

ただ、俺は集落で聞き込むうちに、山が神格化さていた訳ではなく山に住む神様に対する信仰があり、そこから『山中心の輪廻思想』ができていたと知った

それが問題だった 

215 土着信仰2 sage 2009/06/22(月) 04:27:24 ID:tBdN5rFB0 

その山に住む神様を、俺は簡単に『ヤマガミ』と呼ばせてもらう 

そのヤマガミ様の何が問題かというとよくある鶏が先か卵が先かの話に例えたい 

信仰対象であるものが同じもの、山=神様の場合、鶏=卵であり、どちらを先にしてもどちらも同じものなのだから問題ない

しかし、山=神様でないとすると山が先にあり、信仰されていたから、そこに神様が生み出されたのか、それとも神様がいたから、その山が信仰の対象になったのかと、鶏が先か、卵が先かの問題が始まる 

聞き込みを鵜呑みにするのなら、後者で間違いないのだが俺は山に住む神様だの、幽霊だのに俺は会ったこともないのだから信じていなかった

集団催眠として扱うのなら圧倒的に前者のほうが楽だったこともあり俺はそのヤマガミ様の調査を始め、存在を否定しようとした 

まず、以前聞き込んだ家も含め家々を訪ね、ヤマガミ様について聞き込んだ 

『おじいちゃんのおじいちゃんが見たことがあると、おじいちゃんから聞いたことがある』byよぼよぼのおばあちゃん、といった骨董品的な目撃情報やご丁寧に目撃した人物、場所、時間、ヤマガミ様の格好、反応をまとめて本のようにされた物もあった 

結果、2日かけて目撃情報を集めたのだが面白いことが2つ分かった

が、その前に、その集落独自の埋葬方法について説明させてほしい 

死んだ人間を棺桶に入れる所までは変わらないがその棺桶を、故人の家族が交代で担ぎ、近所の村人たちが鈴を鳴らしながら山の中腹辺りにある割れ目まで運び、棺桶ごとそこに投げ込むといったものだ 

その割れ目がかなり深いものらしく、底に落ちて行った棺桶は山と融合し死者は大地に還る、ということらしい 

割れ目の淵には石の塔があるのみで、墓というよりは儀式の場所に近いものと聞いた 

216 土着信仰3 sage 2009/06/22(月) 04:28:37 ID:tBdN5rFB0 

さて、面白い事の1つは、その埋葬方法から、普通の火葬し墓に埋める方法に変わってから、ヤマガミ様を見たものはいないということ 

これは、山を信仰する儀式の風化により、ヤマガミ様を信じる人間がいなくなったためだとも考えられる 

つまりこれは集団催眠だと証明するにおいてかなり強いカードになる 

そして、もう1つ外見が一部分以外バラバラだということ 

あるときは猪の体だったり、人型だったり、羽があり飛んでいたりと、外見が一部を除いてバラバラだった 

同じ一部分というのが、顔だ 

全て、石のような丸い顔に、白い苔が生えていてフサフサしていて目の位置には触角のようなものがある、という事だった

これも、インパクトのある部分以外違っているということ 

つまりこれも集団催眠だと証明するにおいて強いカードだ 

しかも、ヤマガミ様は遠巻きに人を見ているだけで、逃げても追ってこず追いかけると逃げ出すだけだった

つまり、話しただの、遊んだだの、直接的な接点は無く、遭遇者全員がただ見ただけであった 

ここまで調べると、あとは儀式の場を見に行って僕も探してみましたが現にヤマガミ様に会いませんでしたからそんなもんいませんという事にしよう、と俺は布団に入った

翌日、バイクで近場のスーパーへ20分かけて行きスポーツドリンクと、ポテトチップスのうす塩とコンソメ、ガム類、チョコ、おにぎりを買った 

出発は午後2時を計画していた、話を聞くに徒歩30分ほどでその場所には着くらしい 

一応聖域だということで、祖母に渡された線香と、買い込んだ菓子類をリュックに詰めて俺はその『聖域』に向かった 

217 土着信仰4 sage 2009/06/22(月) 04:31:10 ID:tBdN5rFB0

砂利道を歩き、沢を超えたところで、もう本当に森の中だった 

何年使われてないのか分からないが、荒れ放題だった 

俺はポケットからイヤホンを出し、携帯に繋いで音楽を聴きながら歩いた 

木の根っこを踏み越え、笹をよけて行きながら、地図を確認しこのまままっすぐでいいことを確認すると、俺はリュックの脇にさしてあったペットボトルを抜き、スポーツドリンクをラッパ飲みした

太陽が見えて、手をおろして、前を向いたらそこで30mほど先に『ヤマガミ様』を見た 

すごい不思議な感覚だった、ペットボトルを手に提げたまま俺は硬直していた 

人型だった、全身真っ白で、顔が本当にフサフサした苔のような白い何かで覆われていて目があるところに触角みたいなものがあった、口は見えなかった

モリゾーだっけ、あれから目と鼻と口と色を引いて触角だけを付けたような感じだった 

耳元でなっているはずの音楽も聞き取れないような、もうほんとうの無音だった 

手足の感覚が無くて、目も反らせないまま、頭だけが動く、金縛りみたいだった 

ヤマガミ様も俺を見ていた、異常なほど体感速度が圧縮されたみたいに長い時間があった 

すると、ヤマガミ様が視界の中で大きくなってきた 

俺はヤマガミ様の全身を見ていた、ヤマガミ様の手も足も動いてないのを確認していた 

俺は立ちすくんでいた、足が前に進めるなら逃げ出している

218 土着信仰ラスト sage 2009/06/22(月) 04:32:35 ID:tBdN5rFB0 

ヤマガミ様が大きくなっているように見えたのは、何のアクションも無くこちらに接近してきていたからだと気付いた 

あと10mほどの距離という所で、唐突にあることに気づいた 

いままで近づいてきたという例は無かった 

もし、ヤマガミ様が人を食うとしたら?今まで崖に落とされた棺桶の中の死体を食べていたとしたら?人里に糧を与えていたのも人間がいなくなり死体を食えなくなるのを防ぐためとしたら?何十年も人を食えないで腹を空かしてたとしたら?俺が格好の餌としたら? 

歯がガチガチ言った、距離はあと5mくらいだった、俺よりも2回りも3回りもおおきかった 

ヤマガミ様の顔の触角の下あたりの生物であれば口がある部分がモゴモゴ動いた 

俺は死を覚悟しようとしてしきれずガタガタ言っていた 

ヤマガミ様の顔が視界から消えた、石のような見た目の腹が目の前を埋め尽くした 

ヤマガミ様がしゃがみこみ触角が俺の顔の真ん前にあった、口の位置がモゴモゴしていた 

「ひっ」という声が出た、何かが頭に触れた、八つ裂きにされ食われると覚悟した 

「さむしい。さみしい。さびしー。さむしい。」 

俺にはそう聞こえた、気付くと俺はペットボトルを手に立ち尽くしていた 

耳元で鳴る曲はスポーツドリンクを飲んだ時と変わっていなかった 

俺は耳からイヤホンを外すと、地図を確認し割れ目の淵まで歩いた 

石碑がたっているだけの、谷みたいな場所だった 

俺は持ってきたポテトチップスうすしおの袋を開け、一枚取り出すと齧った 

そして、袋の端を掴んで、割れ目の中に撒いた 

コンソメ味も開け、一枚食べながら、同じように撒いた 

線香に火を付けると、地面に立て、チョコを半分脇に置いて俺は帰路についた 

結局、自分の体感したものが何だったかはよく分からないし 

俺も調べていくうちに催眠にかかったのかもしれない 

締め方が分からないけど、土着信仰ってなんか素敵だよな

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/04 13:11:05 ID:z8TiwsNP0
和風ホラー好きな俺にとってはたまらん雰囲気だ